特に0歳から6歳までは、むし歯を引き起こすミュータンス菌や腸内細菌が定着する大切な時期です。この時期の過ごし方が、将来のむし歯リスクや全身の健康に大きく影響します。お子さまは好き嫌いがあったり、歯磨きを嫌がったりすることが多く、親御さんも頭を悩ませることが多いでしょう。さらに、お仕事で忙しい親御さんが多い中、子どもの口のケアに十分な時間をかけるのは難しいのが現実です。こうした環境では、むし歯ができやすくなります。「子どもの歯だからむし歯になっても大丈夫」と考えるのは危険で、早い段階からむし歯にならない習慣を身につけておくことが大切です。お子さまが将来むし歯にならず、自分の歯で美味しく楽しく食事を楽しむために、忙しい親御さんでも負担を感じずに実践できる生活習慣や食事の工夫をお伝えします。

この時期は、歯が大人の歯に生え変わる重要な時期です。むし歯を防ぐ環境を整えることが、将来の口の健康に大きな影響を与えるのは間違いありません。
しかし、この年代になると、家庭以外で食事をする機会が増えたり、成長や部活動、勉強によるストレスが増すことがあります。そのため、歯医者への通院が不定期になりがちです。お子さまと親御さんが協力して、それぞれできることを分担し、むし歯や歯周病を防ぐためのアイデアを一緒に考えていきましょう。

20代や30代の方は、仕事が忙しくて生活習慣や食事が乱れがちです。体型を気にしたり、運動不足を感じたりすることも多いでしょう。この時期はライフスタイルの変化が多く、ストレスも増えやすいものです。それによって、口の健康や全身の免疫に影響が出ることもあります。
自分の生活に合った無理のない方法を続けることがとても大切です。実際、当院のサポートを受けた方の中には、むし歯や歯周病の予防だけでなく、肌や体型が改善された方もいらっしゃいます。

40代や50代になると、生活習慣の乱れから高血圧や糖尿病を抱える方が増えてきます。当院の管理栄養士は、生活習慣や食事を改善するお手伝いをしながら、むし歯や歯周病の予防も同時に行っています。サポートを受けた方の中には、内科での薬を減らせた方もいらっしゃいます。

もちろん健康な高齢者の方もたくさんいますが、残念ながら生活習慣病や歯の問題で食事が難しい方も少なくありません。口の機能が低下すると、食事からの栄養が偏り、生活習慣病が悪化することもあります。そこで、当院では患者さんと相談しながら、できるだけ口の機能を回復するよう努めています。
まずはしっかり噛めるようにすることが重要です。入れ歯の方にはしっかり噛める食事を提案し、インプラントの方には柔らかいものだけでなく、しっかり咀嚼できる食事をサポートします。
私たちのチームは、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、管理栄養士が一丸となって、患者さんの口の健康と全身の健康を考えています。一緒にむし歯や歯周病に悩まない生活を送り、全身の健康も手に入れましょう。