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歯に膿がたまって激痛が出る原因とは?放置が危険な症状を歯科医が徹底解説

「歯がズキズキ痛む」「歯茎が腫れている」・・・そんな症状を感じたことはありませんか?

もしかすると、それは歯に膿がたまっているサインかもしれません。

歯の根の先に膿がたまる状態は、放置すると激しい痛みや腫れを引き起こすだけでなく、最悪の場合は歯を失う可能性もあります。

この記事では、歯に膿がたまる原因から症状、治療法、そして放置することの危険性まで、葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科の院長として、私の経験をもとに詳しく解説していきます。

歯に膿がたまる主な原因とは?

歯の根の先に膿がたまるのは、細菌感染が原因です。

お口の中には500〜700種類もの細菌が常に存在しており、これらの細菌が歯の内部に侵入することで炎症が起こります。

では、具体的にどのような状況で膿がたまるのでしょうか?

重度の虫歯による神経の壊死

最も一般的な原因は、進行した虫歯です。虫歯が進行すると、歯の神経(歯髄)にまで炎症が及びます。

初期段階では冷たいものがしみる程度ですが、放置すると激しい痛みが生じるようになります。

さらに放置を続けると、神経が壊死して一時的に痛みがなくなることがあります。しかし、これは治ったわけではありません。

神経が死んだ状態のまま放置すると、細菌が繁殖し続け、歯の根の先端で炎症が起こって膿が溜まるのです。この状態を「根尖性歯周炎」といいます。

過去の根管治療の再発

根管治療を受けた歯でも、再び膿がたまることがあります。

根管は非常に細く複雑な構造をしているため、従来の手探りの治療では感染源を完全に取り除けないことがあるのです。

治療のために開けた穴を塞いだ修復材料のつなぎ目から細菌が侵入したり、神経の取り残しがあったりすると、再び炎症が起こります。

歯の破折による細菌侵入

スポーツや事故で歯に強い衝撃を受けると、歯が折れたり割れたりすることがあります。

特に、根管治療を受けた歯は通常の歯より脆くなっているため、少しの衝撃でも破折しやすくなります。

割れた部分から細菌が侵入すると、歯の根を蝕み、膿がたまる原因となります。また、歯が折れていなくても、強い衝撃で神経が切断され壊死することもあります。

膿がたまったときに現れる症状

歯の根の先に膿がたまると、さまざまな症状が現れます。

症状の程度は個人差がありますが、早期発見のためにも以下の症状を知っておくことが大切です。

歯茎の違和感と腫れ

初期症状として、歯茎の持続的な違和感があります。

歯茎を押すと痛みや不快感を感じたり、入浴時や運動時など体温が上がったときに歯茎がうずくような症状が出ることもあります。

膿が溜まりすぎると、身体の防御反応が働き、膿を出そうと歯茎にニキビのようなできもの(サイナストラクト、またはフィステル)ができることがあります。

このできものから膿が出てきたり、体調を崩したときなど免疫が下がると違和感や痛みが出る場合もあります。

噛んだときの痛み

歯と歯茎の周りには歯根膜という薄い膜があり、食べ物の硬さや柔らかさなどを感じ取っています。

歯の根の先に溜まった膿によって歯根膜に炎症が起きると、食べ物を食べたときに違和感や痛みが生じます。

特に、硬いものを噛んだときや、特定の角度で咬合したときに痛みが生じることが多いです。歯が浮いたように感じることもあります。

激しい痛みと腫れ

膿が溜まった状態で治療を受けずに放置すると、強い痛みに発展していきます。

歯の神経が壊死すると一時的に痛みを感じなくなりますが、歯の根の先に膿が溜まると、ある日突然何もしなくてもズキズキとした痛みが生じることがあります。

「眠れないほど歯が痛い」「歯を噛み合わせただけで痛い」など、日常生活に支障をきたす可能性もあります。

顔の一部が腫れることもあり、かなり強い炎症が起きている兆候である可能性が高いです。

放置することの危険性

歯の根の先に膿がたまった状態を放置すると、口腔内だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

「痛みがないから大丈夫」と考えるのは危険です。

周囲の骨が溶けていく

膿が溜まるということは、その部分の骨が溶けてなくなってしまっているということです。

歯は歯槽骨という骨で強く支えられていますが、その歯槽骨が溶けてしまうと歯がグラグラ揺れてきたり、最悪の場合には抜けてしまったりします。

放置している時間が長くなればなるほど、膿の大きさは大きくなっていき、歯槽骨もどんどん溶けていきます。

膿が大きすぎると隣の歯まで到達してしまったり、根管治療では治らないくらい難しくなってしまうケースもあります。

副鼻腔炎や神経麻痺のリスク

上顎の歯に膿が溜まり、それが大きくなりすぎると副鼻腔炎(蓄膿症)を引き起こすことがあります。

下顎の歯の場合は、膿が大きくなると神経を圧迫し、感覚が麻痺することもあります。

このように、歯の問題が全身の健康に影響を及ぼす可能性があるのです。

抜歯が避けられなくなる可能性

症状が進行すればするほど、治療の期間がかかり、費用も増えてしまいます。

最終的には、歯を残すことが難しくなり、抜歯せざるを得なくなることもあります。

永久歯を失うと、元に戻すことはできません。早めの受診が何よりも大切です。

歯を残すための精密根管治療

当院では、「できる限り歯を残すこと」を治療の軸とし、精密根管治療に力を入れています。

従来の手探りの治療ではなく、視える・清潔・再発を防ぐ治療を徹底しています。

マイクロスコープによる精密治療

根管は非常に細く複雑な構造をしており、肉眼では正確な処置が困難です。

当院では歯科用マイクロスコープを使用し、根管内部を最大80倍まで拡大して確認しながら治療を行います。

これにより、従来は見逃されていた細かな感染源も確実に除去することができます。

ラバーダム防湿で感染を防ぐ

治療中の歯を細菌や唾液から守るため、ラバーダム防湿を併用しています。

唾液には500〜700種類の細菌が常に存在しているため、治療中に唾液が根管内に入ると再感染のリスクが高まります。

ラバーダム防湿により感染リスクを最小限に抑え、治療の成功率向上を目指しています。

歯科用CTによる立体的な診断

マイクロスコープだけでは把握しきれない根の形態や病変の広がりを正確に診断するため、歯科用CT(CBCT)を活用しています。

根の先の病変や隠れた根管、周囲の骨の状態まで立体的に把握したうえで治療計画を立てることで、無理のない、歯に負担の少ない治療を可能にしています。

複数の専門医によるチーム医療

当院には、歯の保存にこだわる根管治療に精通した歯科医師が複数在籍しています。

それぞれ異なる経験と視点を持つ歯科医師が連携し、一本の歯に対しても多角的に診断・治療を行います。

難症例や再治療が必要なケースにおいても、「抜歯ありき」ではなく、歯を残す可能性を最後まで追求することを大切にしています。

治療の流れと期間について

根管治療は、歯の根っこ(根管内)の中の細菌感染の除去を行う治療です。

洗浄して感染部分を取り除き、その後、再び細菌が入らないように根っこの内部に薬剤を詰め、被せ物を装着します。

根管治療の具体的な流れ

まず、細菌に感染した歯髄や死んだ神経などをきれいに取り除いて洗浄し、消毒します。

根管は非常に細く、難易度が高い治療です。根管内の細菌感染を取り除くためには、何回か消毒と治療を繰り返し行います。

感染した部分を少しでも取り残してしまうと、再びトラブルが起こる可能性があります。

治療が完了したら、根管に薬剤を詰めて細菌に再感染しないよう生体に無害なゴム状の物質で根管を隙間なく緊密にふさぎます(根管充填)。

その上で被せ物で塞ぐことで、治療は完了します。

治療期間はどのくらいかかる?

治療期間は、数週間から1ヶ月半ほどが一般的です。

歯の種類や感染の程度によっては、さらに時間がかかることもあります。

熟練した治療技術や時間を要するため、患者さんには通院の負担をおかけすることもありますが、歯を残すためには必要なプロセスです。

抜歯と言われた歯でも残せる可能性

「抜歯しかない」と言われた場合でも、諦める必要はありません。

当院では、残せないと言われた歯でも残せる場合があります。

歯根端切除術という選択肢

再根管治療後でも改善せず、抜歯と言われた場合、「歯根端切除術」で歯を残す治療ができるかもしれません。

歯根端切除術とは、歯から病巣を取り除くのではなく、歯ぐき側から原因を除去する方法です。

麻酔をしてから歯茎を切開し、機械で歯の根っこの先を切断し除去します。次いで歯の根っこにできた嚢胞を摘出し、根管の切断面から根管充填を行い、歯茎と縫合して終了します。

病巣の大きさや場所にもよりますが、治療期間は約2週間ほどで、半年後に経過観察があります。

破折歯接着保存治療

割れてしまった歯を接着して残す破折歯接着保存治療にも対応しています。

通常は嚢胞だけでなく感染源である歯も抜くことになりますが、その歯が残せる可能性がある場合は、細菌に感染した部分のみを切除するという方法です。

こうした治療を行うことで、歯の温存を図ることが可能になります。

歯髄保存療法(VPT)

状態によっては、神経をすべて取らずに保存する歯髄保存療法(VPT)にも対応しています。

歯の神経を残すことは、歯の強度や感覚を保ち、将来的な抜歯リスクを下げることにつながります。

初期の段階で適切な処置を行えば、神経を保護することによって治療は簡単に終了することもあります。

自分でできる応急処置

歯の根の先に膿がたまって痛みがある場合、すぐに歯科医院を受診することが最も重要です。

しかし、すぐに受診できない場合の応急処置をご紹介します。

口腔内を清潔に保つ

膿がたまっている状態で口腔内が不潔な状態だと、細菌が繁殖しやすく症状が悪化する恐れがあります。

まずは毎日の歯磨きを忘れず丁寧にすること、膿がたまっている患部を刺激しないよう、やわらかめの歯ブラシでやさしく磨くようにしてください。

ただし、自分で膿を手で出すのは絶対にやめてください。

痛み止めを服用する

痛みが強くて眠れないなど日常生活に支障をきたす場合は、痛み止めを服用してください。

市販されている鎮痛剤(ロキソニン、ボルタレンなど)で問題ありません。

痛みが気になっても患部には触れないでください。触れることで細菌に感染し、症状が悪化する恐れがあります。

患部を冷やす

膿がたまった患部が腫れて熱をもっている場合は、冷やすと痛みが和らぐことがあります。

しかし患部を直接冷やしすぎると、血行不良になってしまうので注意が必要です。

氷などを患部に直接当てるのは避け、冷水に浸したタオルなどで冷やす程度にしましょう。

また、血流の良くなるような激しい運動や長風呂は避けてください。痛みや腫れなどの炎症が増す可能性があります。

まとめ:早期受診が歯を守る鍵

歯の根の先に膿がたまる状態は、自然に治ることはありません。

放置していると症状の悪化や激しい痛みなどの事態を招き、最悪の場合、歯を失ってしまうこともあります。

「歯がズキズキ痛む」「噛むと強く痛む」「歯ぐきや顎に違和感がある」といった症状があれば、早めに歯科医院を受診してください。

当院では、設備・技術・診断力を総合的に活かし、その歯をこの先も使い続けられるかどうかを真剣に考えた治療を行っています。

「抜歯と言われた」「何度も再発を繰り返している」そのような場合でも、まずは一度ご相談ください。

できるなら、抜かずに歯を残したい・・・そんな想いに応えられるよう、歯を守る選択肢をご提案します。

葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科では、精密根管治療を通じて、皆さまの大切な歯を守るお手伝いをしています。

歯の痛み・違和感を感じたら、お早めにご相談ください。

監修ドクター


医療法人社団 YOURDENT
理事長 久保田達也
歯学博士(Ph.D.)、歯科医師(D.D.S.)、デジタルコンテンツマネジメント修士

運営クリニック
・葛西駅前 あなたの歯医者さん 矯正歯科
・葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科

略歴
・日本大学歯学部 卒業
・日本大学歯学部大学院 修了(骨粗鬆症および再生治療に関する研究)
-First Authorとして英文論文4本を執筆

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