6歳臼歯は、一般的に6歳ごろに生えてくる「第一大臼歯」です。子どもが初めて生える永久歯の奥歯で、食べ物をしっかり噛み砕く大切な役割を果たします。ただ、この歯は乳歯の後ろにひっそりと生えるため、見落とされがちで、むし歯になりやすいので注意が必要です。大きくて噛む力も強いので、噛み合わせにも重要な役割を果たします。また、日本人の健康寿命を考えると、約80年間使い続けることになるため、しっかりとケアしていきたいですね。

当院では、小児矯正に特化した治療室を用意しています。
ここでは、ただ歯並びを治すだけでなく、悪い習慣を改善して成長をサポートするためのトレーニングも行っています。

MFT（口腔筋機能療法)とは?

これは、口の周りの筋肉を整えるための治療法です。噛んだり飲み込んだり、話したりする動きをもっとスムーズにするのが目的です。
具体的には、舌や唇、頬の筋肉を正しく使えるようにトレーニングします。これによって、歯並びや噛み合わせが改善され、将来の歯の健康もサポートされます。また、口呼吸や飲み込みの問題、言葉の発達にも良い影響があるとされています。特に子どもにとっては、成長を助ける要素が多いです。

歯並びを改善するメリット

口の健康が向上する

歯並びが整うと歯磨きがしやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが減ります。きれいな歯並びは、口の中を健康に保つためにとても大切です。

噛み合わせが良くなる

正しい歯並びにすることで、食べ物をしっかり噛めるようになり、消化を助けます。これによって、顎への負担が軽減され、顎関節のトラブルも防ぎやすくなります。

自信がつく

美しい歯並びは見た目を良くし、自信を持つきっかけになります。また、歯並びが整うことで発音も良くなり、コミュニケーションがスムーズになり、人間関係や日常生活がより豊かになります。

装置について

歯列矯正用咬合誘導装置

歯列矯正用咬合誘導装置は、歯並びや噛み合わせを整えるための器具です。特に子どもの成長期に使用することで、歯の位置や噛み合わせを正しい状態に導いていきます。歯を徐々に動かし、自然な形に整えていくため、将来の歯並びをサポートするのに効果的です。

拡大装置

拡大装置は、歯並びを整えるために使用する道具で、歯がきれいに並ぶためのスペースを広げる役割があります。特に成長期のお子さまに用いることで、歯の位置を無理なく整えやすくなります。

バイオブロック

バイオブロックとは、小児歯科や矯正歯科で使用する装置です。主に、口の周りの筋肉を整えるために作られており、自然に歯並びを改善する手助けをしてくれます。
この装置は柔らかい素材でできていて、舌や唇を正しく使えるようにサポートしてくれます。これにより、歯の位置が整いやすくなったり、噛み合わせや発音が良くなったりします。
特に成長期のお子さまに適していて、歯列矯正と一緒に使うことが多いです。治療中は、定期的に通院して調整を行いながら、理想的な歯並びを目指していきます。