上顎の骨が少なくてもインプラント治療はできる？治療の選択肢と注意点
▼目次
1. 上顎の骨が少ないとインプラント治療は難しい？
2. 上顎の骨が少ない場合のインプラント追加処置
3. 上顎の骨が少ない方がインプラント治療を検討する際の注意点
4. 江戸川区葛西駅前の歯医者「葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科」のインプラント治療
インプラント治療は、失った歯の機能を補う方法として多くの方に選ばれていますが、「上顎の骨が少ないとインプラントはできないのでは」と不安を感じる方も少なくありません。上顎はもともと骨がやわらかく、骨量が不足しやすい部位のため、治療前に状態を正しく評価することが大切です。
今回は、上顎の骨が少ない場合の治療の選択肢や注意点について、江戸川区葛西駅前の歯医者「葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科」が解説します。
1. 上顎の骨が少ないとインプラント治療は難しい？
上顎は下顎に比べて骨がやわらかく、もともと密度や厚みが少ないことが多い部位です。そのため、骨の量が不十分な場合には、インプラントの埋入が難しくなることがあります。
（1）骨の厚みと高さが不足している
インプラントは骨の中に埋め込むため、ある程度の骨量が必要とされています。上顎の奥歯付近では、上顎洞（じょうがくどう）という空洞が近く、骨の高さが不足することがあります。
（2）骨の質がやわらかい
上顎の骨はもともとやわらかく、スポンジのような構造をしているため、インプラントの固定には十分な骨密度が必要です。特に高齢の方や、歯が抜けた状態が長期間続いた場合、骨がさらにやわらかく・吸収されやすくなり、治療の難易度が上がることがあります。
（3）長期間の欠損により骨が痩せている
歯を失ってから時間が経っている場合、噛む刺激がなくなることで骨が徐々に吸収され、痩せてしまうことがあります。
（4）慢性炎症による骨の減少
過去に感染症があった部位では、骨が部分的に失われていることがあります。そのため、事前の評価が重要とされています。
（5）骨の状態によっては治療計画が制限されることも
骨の量が十分でない場合、希望する位置にインプラントを埋入できないことがあります。無理に埋入すると、失敗やトラブルにつながる可能性があるため、慎重な計画が求められます。
上顎の骨が少ない場合でも、適切な検査と評価をもとに、治療方針を柔軟に考えることが大切です。
2. 上顎の骨が少ない場合のインプラント追加処置
骨量が不足している場合でも、インプラント治療を可能にするために、さまざまな追加処置が行われることがあります。
（1）サイナスリフト（上顎洞挙上術）
インプラントを埋める位置の真上に上顎洞がある場合、骨の高さが足りないことがあります。サイナスリフトは、その空洞の底部を持ち上げて骨補填材を入れ、骨を増やす方法です。
（2）ソケットリフト
サイナスリフトよりも低侵襲で、インプラントを同時に埋めることができるケースもあります。骨の高さがわずかに不足している場合に向いているとされています。
（3）GBR（骨誘導再生法）
骨が足りない部分に、人工膜と骨補填材を用いて骨の再生を促す方法です。上顎の前歯や小さな欠損部に用いられることがあります。
（4）骨移植
他部位から自家骨（自身の骨）を採取し、移植することで骨を増やす方法です。比較的大きな骨欠損に対して行われる傾向があります。
（5）ショートインプラントの使用
骨の高さが確保できない場合には、従来よりも短いインプラントを使用することで、骨造成をせずに対応できるケースもあります。
上顎の骨が少ない場合でも、現在では複数の治療法によって対応できることが増えています。歯科医師と相談しながら、適した方法を選ぶことが重要です。
3. 上顎の骨が少ない方がインプラント治療を検討する際の注意点
骨が少ない状態でインプラント治療を検討する場合、事前に確認しておきたいポイントがいくつかあります。治療の流れや選択肢を把握しておくことが重要です。
（1）精密検査による骨の状態の把握
CTスキャンなどで骨の厚み・高さ・質を詳しく把握することが望ましいです。平面のレントゲンではわかりにくい部分もあるため、立体的に診査して確認しておくことが大切です。
（2）治療期間が延びる可能性がある
骨造成などの追加処置を行う場合、通常のインプラントより治療期間が長くなることがあります。治癒期間を確保するため、数か月単位で延長される場合もあります。
（3）治療法によっては手術の負担が大きくなることがある
サイナスリフトや骨移植などは、通常よりも処置が複雑になる傾向があります。事前に治療の流れや体への負担をしっかり確認しておくことが必要です。
（4）費用が高くなるケースがある
追加処置には別途費用がかかる場合があります。使用する材料や技術によって費用が変わることもあるため、見積もりの内訳も確認しましょう。
上顎の骨が少ない方でも、条件次第ではインプラントが検討できる場合があります。ただし、リスクや選択肢を把握したうえで、納得のいく治療計画を立てることが大切です。
4. 江戸川区葛西駅前の歯医者「葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科」のインプラント治療
葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科は、東京メトロ東西線「葛西駅」西出口から徒歩1分、江戸川区中葛西にある歯科医院です。
平日は休診日なく、土曜も18時まで診療しており、地域の皆さまにとって通いやすい環境を整えています。
当院では「君の歯を残したい」という医院名に込めた想いのもと、なるべく削らず・抜かない診療を基本としつつ、歯を失った方への補綴（ほてつ）治療の一つとしてインプラント治療にも対応しています。
治療の適応には顎の骨の状態や全身の健康状態などが関係するため、当院では事前に十分な検査とカウンセリングを行い、患者さん一人ひとりに合った治療方針をご提案します。
当院のインプラント治療の取り組み
(1)CT・3D解析による診断と治療計画
治療の安全性を保つため、歯科用CTや専用シミュレーションソフトを活用し、顎の骨の厚みや神経の位置などを立体的に把握します。インプラント埋入の位置や角度も事前に計画し、無理のない設計を心がけています。
(2)噛み合わせと全体バランスを踏まえた設計
インプラントは単に歯を補うだけでなく、周囲の歯や顎、噛み合わせとの調和が重要です。当院ではお口全体のバランスを考慮した補綴設計に努めています。
(3)通いやすさとメンテナンス体制
葛西駅から徒歩1分のアクセスで、平日も土曜も診療。治療後も定期的なメンテナンスにより、インプラントの健康維持をサポートします。
＜ご相談について＞
インプラント治療はすべての方に適しているとは限りません。また、治療には外科処置が必要となるため、治療前にはリスクや治療期間、費用についても十分にご説明いたします。
江戸川区で歯を失った後の治療についてご検討中の方は、他の治療法（入れ歯やブリッジ）と比較しながら、お気軽にご相談ください。
まとめ
上顎の骨が少ない場合でも、条件によってはインプラント治療が可能なことがあります。CTによる診断や骨造成などの追加処置を組み合わせることで、適切な治療が期待できます。ただし、治療期間や費用、体への負担なども含めて慎重に検討することが大切です。現在の状態を正確に把握したうえで、無理のない計画を立てることが成功への鍵となるでしょう。
上顎の骨が少ない場合のインプラント治療についてお悩みの方は、江戸川区葛西駅前の歯医者「葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科」までお問い合わせください。
監修ドクター
医療法人社団 YOURDENT
理事長 久保田達也
歯学博士（Ph.D.）、歯科医師（D.D.S.）、デジタルコンテンツマネジメント修士
運営クリニック
・葛西駅前 あなたの歯医者さん 矯正歯科
・葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科
略歴
・日本大学歯学部 卒業
・日本大学歯学部大学院 修了（骨粗鬆症および再生治療に関する研究）
-First Authorとして英文論文4本を執筆
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