歯周病は、自覚症状がないまま静かに進行します。歯ぐきの腫れや出血、口臭が気になり始めたとき、すでに歯を支える骨が溶け始めているケースも少なくありません。SRP(スケーリング・ルートプレーニング)は、歯周ポケットの奥深くに蓄積した歯石や細菌を除去し、歯周病の進行を食い止めるための処置です。歯を失わないために、早めの対処が重要です。

歯と歯ぐきの境目には「歯周ポケット」と呼ばれる溝があります。健康な状態では1〜2mmほどですが、歯周病が進行するにつれて深くなり、その中に歯石や細菌が蓄積していきます。通常のクリーニングでは届かないこの領域を、専用の器具(キュレット)を使って丁寧に清掃するのがスケーリング・ルートプレーニングです。
歯石を除去するだけでなく、歯根の表面を滑らかに整えることで細菌が再付着しにくい状態をつくります。

スケーリングで歯石を除去した後、ルートプレーニングで歯根表面を滑沢化します。表面がざらざらしたままだと細菌が付着しやすく、すぐに歯石が再形成されてしまいます。歯根をなめらかに整えることで、その後の再付着を防ぎ、歯ぐきが歯根に再付着しやすい環境をつくります。この2つの処置をセットで行うことで、より高い改善効果が期待できます。

歯周ポケットの奥は肉眼では確認が難しい領域です。当院では、歯科衛生士が拡大鏡を使って施術を行い、必要に応じてマイクロスコープを活用し、歯根の状態を精密に確認しながら処置を行います。見えないまま感覚だけで行う処置と、しっかり確認しながら行う処置では、精度に大きな差が生まれます。

機械的な清掃だけでは対処が難しいケースには、歯周内科(抗生剤の併用療法)を組み合わせることがあります。SRPで物理的に歯石・細菌を除去した上で、薬剤によって残存する歯周病菌にアプローチすることで、より効果的な改善を目指します。どちらが適切かは、検査結果をもとに担当歯科衛生士・歯科医師がご説明します。

SRPは歯周病治療の重要なステップですが、それだけで完結するものではありません。処置後は定期的なメンテナンスに移行し、再発を防ぐ継続的なケアを行います。当院では治療終了後もお口の状態を定期的に記録・管理し、歯周病が再び進行しないよう長期的にサポートします。
歯周ポケットの深さや炎症の程度によって異なります。深い部位を処置する際は局所麻酔を使用することもありますので、遠慮なくお申し出ください。
お口全体を複数回に分けて処置するため、通常は数回の来院が必要です。歯周病の進行度によって異なりますので、初回の検査後にご説明します。
歯周病の治療として行うSRPは保険診療の対象となる場合があります。詳しくは診察時にご確認ください。
処置後に一時的に知覚過敏が生じることがあります。多くの場合、時間とともに落ち着きますが、気になる場合はご相談ください。

「痛くないから大丈夫」は、歯周病においては通用しません。気になる症状がある方も、特に自覚症状がない方も、まずは一度お口の状態を確認させてください。
監修:院長 小林 恵実
歯を一生残せるかどうかは、今日の選択にかかっています。痛みがなくても、気になることがなくても、ぜひ一度ご来院ください。
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当院では、患者さまをできるだけお待たせしないために、診療は予約制となっております。まずは、お電話またはインターネット予約にて、予約をお取りください。
尚、急患の場合は、随時ご対応させていただきますので、痛みが酷い場合などはすぐにお電話にてご相談ください。
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